WHIZLIMITED | TOKYO √ERDY
「サポーターをサポートする服を」
WHIZLIMITED・下野宏明 氏が語る、東京ヴェルディとのものづくり
東京を代表するストリートブランド「WHIZLIMITED」と東京ヴェルディによるコラボレーション。
取り組みの原点にあったのは、初回販売で出会ったサポーターの温かさでした。WHIZLIMITEDのオーナーでありデザイナーでもある下野宏明氏に、コラボが始まった経緯、ものづくりに込める思い、そして新作モッズコートのデザインについて聞いた。
Photo by ATSUSHI KONDO
INTER√IEW
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01 東京ヴェルディとコラボレーションするようになったきっかけは?
下野宏明 氏(以下、下野):昔からの友人がJリーグの権利関係の仕事を手伝っていて、「Jリーグとコラボしませんか」と連絡をくれたのがきっかけです。彼は僕がスポーツ好きだと知っていたので、興味があるんじゃないかと思って声をかけてくれたんだと思います。
最初はJリーグの全チームとやってほしいという話でした。でも、僕は東京で生まれ育ち、ほかのスポーツでも東京のチームを応援してきました。だから「僕がやるなら東京のチームとやりたい」と伝え、東京ヴェルディとFC町田ゼルビアとの企画が実現しました。
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02 最初のコラボアイテムを発売した時の反響はいかがでしたか。
正直、それほど売れるというイメージも、サポーターの皆さんがお店に来るというイメージもありませんでした。でも、蓋を開けてみたら、ヴェルディのサポーターの方がたくさん来てくれました。
当日は店内に二人ずつ入っていただいていたんですけど、初対面のサポーター同士が、ヴェルディを通じて自然に話しているんです。その姿を見て、「ヴェルディのサポーターはVIBESがいいな」と思いました。
商品が売り切れて買えなかった方もいたのに、「また作ってください」と言ってくれた。本当に温かい人たちばかりで、それがすごく印象に残っています。
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03 その出会いが、その後の継続的なコラボレーションにつながったのでしょうか。
あの時の経験がなかったら、たぶん続けていなかったと思います。その後、試合にもたくさん行くようになって、サポーターの人たちはすごいなと感じました。
サポーターは選手をサポートする存在ですよね。だから僕は、「自分が作るものは、サポーターをサポートするものにしよう」と思ったんです。それが、ヴェルディとのコラボレーションにおける僕のコンセプトです。
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04 普段のWHIZLIMITEDの服と、ヴェルディとのコラボアイテムでは、デザインの考え方も違いますか。
100%違います。WHIZLIMITEDの服は、100%自分のために作っています。一方で、ヴェルディとの服は100%サポーターのために作っています。
僕が作った服を着ることで、テンションが1%でも上がったり、雨の日でも外に出たくなったりする。洋服には、そういう力があると思っています。
スタンドで見るあの人たちのために、と思ってデザインしていますし、他チームのサポーターからも「ヴェルディのサポーターはかっこいいな」と思われてほしい。そういうプライドを持って作っています。
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05 今回のモッズコートで意識したことを教えてください。
僕は90年代の裏原宿から大きな影響を受けています。スタジャン、MA-1、モッズコートは、そのカルチャーの中ですごく重要なアイテムです。昨年MA-1を作った時から、次は絶対にモッズコートをやりたいと思っていました。
今回は、密度が高く強いコットン生地を使い、撥水性も持たせています。チームのアイテムでありながら、普段使いできる機能性もある。そういうイメージで作りました。
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06 コラボアイテムは、選手からも好評です。
それもすごくうれしいです。選手が好きだと言ってくれたら、購入したサポーターもうれしいと思います。そういう循環ができているのは、すごくいいですよね。
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07 前回のMA-1そして今回のモッズコートには、フットボールマフラーの要素も取り入れられています。
マフラーには、イギリスのパブやフットボールサポーターの文化を起点に、それが海外へ渡り、ストリートに取り入れられてきた歴史があります。原宿でも、90年代初頭にはスクールマフラーなどへ形を変えながら、その文化が受け継がれていました。
ヴェルディにとって、タオルマフラーはチームを象徴するものの一つだと思います。それを服に取り入れることで、チームらしさを表現できると思いました。
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08 ヴェルディのアイデンティティである「緑」を、どのように捉えていますか。
メンズファッションのベースの一つにはミリタリーがあります。ミリタリーベースのアイテムであれば、緑は普段着としても自然に取り入れやすいと思います。
一方で、緑の生地は意外と選択肢が少ないんです。生地屋さんでも「緑ならオリーブ」という傾向があって、青などと比べるとバリエーションが少ない。でも、きれいな緑が服にハマった時には、ものすごく魅力的になる色だと思っています。
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09 スタジアムでは、女性サポーターがコラボアイテムを着ている姿も目立ちます。
最初はまったく想像していませんでした。初回販売の時に女性の方もたくさん来てくれて、スタジアムでも着てもらっている。WHIZLIMITEDのお客さまは男性が中心なので、とても新鮮で、うれしいですね。
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10 今後、東京ヴェルディと作ってみたいものはありますか。
一番作りたいのはスタジャンです。日本でレザーを使って作ると、どうしても高価になりますが、数量限定でナンバリングをしたり、好きな選手の番号を入れられたりすると面白いですよね。
スタジアムでコラボアイテムを着てくれている人を見ることが、僕にとって一番うれしい瞬間です。
「サポーターをサポートするものを作る」。その一貫した思いから生まれた一着は、スタジアムでも日常でも、ヴェルディを愛する人の気持ちを後押ししてくれそうです。
※本商品は受注生産商品となりますが、生産数に限りがございます。予定数に達した場合は受付を終了させていただきます。
HIROAKI SHITANO
下野 宏明
WHIZLIMITEDデザイナー
1976年東京生まれ。
2000年『INDIVIDUAL CLOTHING』をコンセプトにWHIZをスタート。
2003年 フラッグシップショップ LUMP TOKYOを原宿にオープン。
2016年 TOKYO FASHION AWARD 2016を受賞。
WHIZLIMITED designer
Born in Tokyo in 1976.
2000 Established his fashion brand WHIZ with “INDIVIDUAL CLOTHING”as its concept.
2003 Opened flagship shop LUMP TOKYO in Harajuku,Tokyo.
2016 Winner of TOKYO FASHION AWARD. 2016